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皮脂は悪者か?必要か?

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皮脂の果たす役割

かつてはニキピや吹き出物は青春のシンボルのようにいわれましたが、
最近は、
脂ぎってギトギトしている人は異性に敬遠されるせいか、
女性はもちろん、
若い男性までもが顔のTゾーンの皮脂に敏感で、
ニキピだらけの顔はあまり見かけなくなりました。

しかし、
サラサラのお肌に大敵の皮脂は、
皮府にとって重要な役割を果たしているのをご存じでしょうか。

皮脂は皮問の表面で、
汗とまざりあって薄い膜をつくります。

皮府が滑らかであったり、
つやつやに見えるのは皮脂のおかげです。

また、
水分が必要以上に蒸発するのを防ぐ役割も果たしてくれます。

もし、
皮脂による膜がなければ、
皮膚は保湿機能が低下してカサカサの肌になってしまうでしょう。

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さらに、
皮脂に含まれる成分である脂肪酸は制菌の感染を予防し、
プロビタミンDは紫外線によってビタミンDをつくります。

紫外線は肌の大敵とされていますが、
役立つ部分もあるのです。

昔の人が子どもに、
「外で遊びなさい」とよくいっていたのは、
知らず知らずのうちに、
こうした役割を感じとっていたからかもしれません。

もっとも、
その量はほんの少しで十分なので、
紫外線にあたりすぎないように注意したほうがよいのはいうまでもありません。

皮脂を出す皮脂腺は、
人の体の中では、
頭、
顔、
胸、
背、
四肢の順に多く、
とくに多いところを脂漏部位と呼んでいます。

髪のある部分、
顔の中心、
前胸、
背中の中央、
わき、
ひじやひざといった関節の内側などが、
それにあたります。

皮脂は、
一日に1~2グラム分泌されます。

成分については、
はっきりとしたことはわかっていませんが、
エーテル可溶物質と呼ばれています。

思春期を迎えると性機能が臨んになり、
それにあわせて皮脂腺も発達し、
皮脂が増えてきます。

分泌量は壮年期を過ぎると徐々に減っていきます。

皮脂腺は男性ホルモンの刺激によって発達するため、
一般的には女性よりも男性のほうが、
皮脂の分泌量が多いとされています。

また、
気温にも影響されるので、
季節によっても分泌量が変わります。

このほか、
自律神経のバランスが崩れたときも、
皮脂の分泌量が増えたり減ったりします。

髪がベタベタするのは、
頭皮の皮脂分泌量が多いためです。

頭皮のほうが顔よりも皮脂腺の数が多いので、
朝きれいに顔を洗っても午後には鼻のあたりがベトベ卜してくるという人は、
間違いなく皮脂分泌過剰なタイプといってよいでしょう。

過剰分泌された皮脂は過酸化脂質となり、
これは、
活性酸素を大量につくる原因物質で、
髪の成長を妨げかねません。

とくに脂性の人は、
シャンプーで洗髪せずに何日も過ごすと、
余分な皮脂がたまってしまい、
頭皮が赤くかぶれることもあります。

このような症状は、
「脂漏性湿疹(脂漏性皮膚炎)」と呼ばれます。

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だからといって、
皮脂をすべて落とすほどに洗髪するのは考えものです。

シャンプーはあくまでも、
汚れや整髪料と余分な皮脂を洗い流し、
定量に戻すためのもので、
もし洗いすぎて皮脂の量が一定以下に減ってしまうと、
体がそれを補おうとして、
さらに余計に皮脂を出そうとするからです。

一方、
乾燥肌の人は皮脂が少なく、
カサカサしています。

アトピー性皮膚炎だけでなく、
いつも体がかゆいと感じている人は、
頭皮も乾燥している可能性が大です。

乾燥した皮屑は、
いちばん表面にある角質層がはがれやすく、
はがれたぶんだけバリア機能が低下します。

それを防ぐには、
頭皮に適度な潤いを保つようにする必要があります。

皮脂膜によって保護されていない皮膚は、
細菌の増殖をまねきやすく、
炎症を起こすことが多々あります。

いろいろな原因で刺激を受けてかゆみが起き、
かゆさを我慢できずに頭をかいてばかりいると、
どんどんかぶれてしまいます。

このような症状は、
「乾燥性湿疹(乾燥性皮膚炎)」と呼ばれます。

皮脂の量を正常に戻すには、
食事と手入れが肝心です。

たとえば、
思う存分に焼き肉などを食べた日の翌日、
肌が何となく脂っぽく感じたりした経験はありませんか。

肉をたくさん食べると、
どうしても脂肪の摂取量が多くなり、
皮脂の分泌量も多くなりやすいからです。

また、
甘いものも食べすぎると、
縮分は体の中で脂肪としてたくわえられるため、
皮脂分泌をうながすことになってしまいます。

逆に、
過剰なダイエットは栄養不足が起きて、
皮脂の分泌も不十分になってきます。

髪をすくすくと伸ばすには、
皮脂は多すぎても少なすぎてもいけないのです。

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